
荒れた川から守ってくれる水の女神です
ナキサワメ神とは、別名泣沢女神ともいいます。これは、イザナミ命の死をとても悲しんだ、イザナギ命の涙から生まれたとされる神です。沢は、「水が多く出る」ことを表しているため、ここから、ナキサワメ神は水の女神とされています。涙から生まれた神ですが、葬儀の場で泣くことを専門としていた「泣き女」が神格化したともされている神です。ここから、亡くなった死者をなぐさめる精霊という意味合いを持っています。
生命に欠かせない要素が水です。そのため、水の霊とされているナキサワメ神は、生命の長久を願う神とされています。また出産、新生児を守るともされている神です。人間にとって、水はとても重要です。生命を維持するためには、水がなくてはいけません。出産に深く関係しているのは、こうしたことからも知ることができるでしょう。女性にとっては守り神となってくれる神です。
ナキサワメ神は、水の出てくる場所となる、井戸や泉の守護神でもあります。実際に「泣沢」という名前の井戸があり、そこはナキサワメ神が御神体となっています。ナキサワメ神は、イザナギ命の涙によって生まれましたが、イザナギ命が禊をして生まれた神もいます。この禊(みそぎ)は身体を水で洗って、汚れを清めるという意味があります。神社で参拝するときに、手を手水舎で洗いますが、これも禊のひとつです。
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